平戸城もなか:長崎県平戸市

 

日本初の西洋貿易の地

平戸は出島より先に開かれた貿易の町です。本土の最西端のすぐ先の平戸島は中国や朝鮮との交易はもちろんのこと、英国商館やオランダ商館も置かれていました。この地を治めていた平戸松浦(まつら)氏のもとには三浦按針ことウィリアム・アダムズも出入りしていました。

平戸城は平戸港の対岸に築かれた平山城で、ウェブサイトでは「海の向こうに世界を見ていた」とのキャッチコピーが付けられています。復元天守では歴史体験展示、懐柔櫓では城泊ができ、2024年5月には乾櫓にランチレストランがオープンしました。天守から眺めると現代の建物が見えてしまいますので、その下の見奏櫓越しの眺望がおすすめです。城内には亀岡神社や市営の相撲場もあり、5月前半には平戸つつじが咲き誇ります。

市役所前には国指定有形文化財の石造りの橋や門が保存され、松浦史料博物館では狩野探幽の獅子の屏風や豪華な螺鈿の品々の他、伊能図を筆頭に古地図の数々を見ることができます。建物自体も明治23年(1893年)に建てられた松浦家の私邸を利用しています。他にもオランダ商館を復元した博物館やザビエル記念教会、中国海商を父に、日本人を母に持ち、東アジアの英雄と呼ばれた鄭成功の記念館など見所多数です。また、隣の生月島(いきつきしま)とともに絶景スポットもあちこちにあります。

2024年5月最中旅
画像2:見奏櫓越しの眺望
画像3:ザビエル記念教会

最中暦:2月某日
山鹿流の縄張りで平戸城再建が始まる
1613年完成したばかりの城を城主自ら放火した事件から89年ぶりの元禄17年(1702年)に着工

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説明

最中と菓子舗

天守を模った皮種に、北海道産大納言を程よい甘さに炊いた小豆餡が入っています。シンプルなパッケージの正統派最中です。1個140円

菓子処津乃上
長崎県平戸市魚の棚町300 0950-22-3021 不定休
英国商館通りの続きの裁判所通りから、城へ続く袋町通りへと曲がった所です。最中の他に牛蒡餅とレモンケーキも評判のようです。今や珍しい経木が敷かれた「やぶれ万十」もあります。隣に駐車場2台分あります。