土器ドキ最中:新潟県十日町市
縄文土器の国宝第1号
縄文土器として初めて国宝に指定された火焔型土器が十日町市博物館にあります。市の笹山遺跡は縄文中期から後期と鎌倉から戦国時代の集落跡が重なった遺跡で、発見された火焔型土器14点を含む57点は新潟県としても初の国宝となりました。
2020年に新築再開館した十日町市博物館は展示室が3つあり、雪と信濃川の展示室では再現された昔の家や雪の重さを体感でき、織物の歴史室ではタッチパネルで柄や色を選んで名産の縮の着物に仕立てるシミュレーションができます。メインの縄文時代の展示室には土器の立体パズルや触れるレプリカがあり、子供たちも楽しめます。縄文人のアバターを作るコーナーでは衣装を選んで顔を撮影すると、パネル画面の縄文村にアバターが現れて猪を仕留めたり魚を獲ったりします。縄文展示室の中には国宝展示室があって火焔型土器や王冠型土器が展示され、中央の展示ケースには国宝指定番号1の縄文雪炎(じょうもんゆきほむら)と指定番号6の2点の火焔型土器が一カ月交代で展示されています。展示物はフラッシュを使わなければ撮影することができます。
十日町市には星峠の棚田を始めとする美しい棚田が多くあります。また、田植え前の水面に映る一本桜で有名な儀明の棚田の近くには全国的に珍しい泥火山があります。噴出孔は一跨ぎできるほど小規模ながら時折泥が湧き上がり、辺りにはガソリンのようなにおいが漂っていました。
2022年5月最中旅
画像2:国宝「縄文雪炎」
画像3:儀明の棚田と一本桜
最中暦:6月7日
火焔型土器が国宝指定
1999年平成11年、新潟県では初めての国宝となる