絵島生島最中:長野県伊那市

 

大奥の勢力争いの犠牲者か

江島生島事件は七代将軍徳川家継の時代、大奥年寄の江島が将軍生母の代理で増上寺に参った帰り、歌舞伎を見に寄って門限に遅れたことが発端でした。役者の生島との関係を疑われ、綱紀粛清で江島は高遠に、生島は三宅島に遠島となり、他にも1400名が処罰を受けました。その後小説「絵島生島」により広く知られるようになりましたが、どうやら大奥の勢力争いが絡んでいたようで、生島を長持に潜ませ大奥に招き入れたというのは、フィクションのようです。

高遠城址公園の下には歴史博物館があって、江島の囲み屋敷が敷地内に再建されています。元はそこから3km程の三峰川の上流にあったようです。江島は27年間幽閉されていましたが、晩年は屋敷の周りの散歩を許されたり、高遠城で作法の講師を務めるなどしたようです。生島のほうは江島が亡くなった翌年に、将軍となった吉宗の恩赦で江戸に戻ったと伝わっています。

高遠は言わずと知れた桜の名所で、時期になると伊那インターから高遠城址公園までの10kmが大渋滞します。高遠饅頭の幟がはためく手前の商店街は昔風の店構えに統一されて観光客を迎えています。

2023年4月最中旅
画像2:江島囲い屋敷
画像3:高遠城址から中央アルプスを望む

最中暦:1月12日(旧暦)
江島生島事件の発端
正徳4年1月12日(1714年2月26日)、月光院の名代で増上寺に

カテゴリー: ,

説明

最中と菓子舗

四角い最中は絵島と書かれた半分に白餡、生島のほうには粒餡が入っています。どちらも程よい甘さです。美しい包みの裏には、叶わぬ二人の恋をせめて最中でと二つの味を併せましたと、店主の言葉が載っています。1個160円+税

菊香堂
長野県伊那市坂下旭町3300 0265-72-2751 水曜定休
飯田線の伊那市駅と伊那北駅の中間あたりの県道146号沿い、伊那郵便局の近くです。高遠饅頭やパイまんじゅう、焼きドーナッツなどもありますが、上生菓子は細工が美しく味も一級品です。駐車場はないので、店前に停めてくださいとのことです。