歌舞伎最中：山梨県市川三郷町

市川團十郎家発祥の地

初代團十郎の曽祖父が甲斐の一条信龍に仕えていたことから、その地を市川家発祥の地として像の建立を考えていた十代と十一代。この願いを十二代が叶え、地元の協力を得て旧三珠町に顕彰碑を建てたとのことです。碑には市川家の三枡紋と役者絵、裏には協力者に対する十代團十郎の感謝の言葉が刻まれています。また、本名の堀越の家紋が牡丹であることから碑の周りには牡丹が植えられています。

顕彰碑がある資料館の隣には歌舞伎文化公園があります。芝生広場の奥には歌舞伎をテーマにデザインされた複合大型遊具があり、たくさんの親子連れで賑わっています。小さな噴水と小川のさらに奥には上野城址に立つ天守を模したふるさと会館があります。

市川三郷町は和紙の産地であり、書道用紙も作られていることから書道のまちづくりを進めており、中国の陝西省碑林博物館の監修で復元した名碑を集めた大門碑林公園があります。山に沿った道に突然現れる中国風の建物が目を惹きます。入場料は600円で追加の1000円で拓本体験もできます。

2022年3月最中旅
画像2：歌舞伎顕彰碑
画像3：歌舞伎文化公園

最中暦：11月吉日
歌舞伎の碑建立
昭和59年地元の協力を得て顕彰碑建立