国分寺最中:静岡県磐田市
国分寺出土の軒瓦
奈良時代に聖武天皇の命により全国に70ヵ所近く国分寺が建立されました。そのうちの遠江(とおとうみ)国分寺ですが、今は痕跡が無く、出土した軒瓦が残るのみです。
遠江国分寺跡は国の特別史跡に指定されているものの、復元された基壇の段差が何か所かあるだけの芝生の広場になっています。画像は入口付近の復元想像図が入るように撮ったので広さがわかりませんが、金堂、七重塔、講堂、中門、回廊があった伽藍の広さは180m×250mで、野球場が2面入ってしまうほどあるでしょうか。磐田駅北口から約1kmで、隣接する市役所の駐車場が利用できます。尚、出土した軒瓦は磐田市埋蔵文化財センターに保管されています。
普段は静かな国分寺跡ですが、毎年5月終わり頃の国分寺まつりでは、奈良時代の装束での行列や、蹴鞠のデモンストレーションなどが行われ、この時ばかりは雅な時代の雰囲気が甦ります。また、地元企業や有志によって七重の塔の再建計画も進められています。ちなみに全国にある国分寺で国の特別史跡に指定されているのは、遠江、常陸、讃岐の3か所のみです。
2018年2月最中旅
画像2:国分寺公園入口付近
最中暦:11月11日
遠江国分寺祭り
国分寺公園にて雅楽の演奏や万葉歌会など