黒船来航最中:静岡県下田市

 

開国の舞台となった下田市

艦船4隻を引き連れ1853年にマシュー・ペリーが浦賀にやって来ました。翌年には9隻で再来航し、日米和親条約締結後に下田に寄港。その細則を定めた下田条約に調印しました。下田に米国総領事館が置かれ、初代総領事のハリスが本格的な開国に向け通商条約締結を推し進めたのでした。

黒い船体が蒸気を噴き上げ大きな車輪が水しぶきを上げる蒸気外輪フリゲート「サスケハナ」号は、帆船時代の当時としては最大級の戦艦でした。現在、下田港には遊覧船「黒船サスケハナ」が停泊しており、伊豆急下田駅前の広場にはこれまたサスケハナの大きな模型が鎮座しています。ペリー一行が条約締結のために通った道はペリー・ロードとして整備され、海沿いにはペリー上陸の碑が建っています。またロープウェイが通じている寝姿山には下田湾が一望できる黒船見張り所跡が残っています。

下田港周辺は様々な幕末の逸話の舞台となりました。密航しようとした吉田松陰、脱藩を許された坂本龍馬、ハリスのお妾と勘違いされ迫害された唐人お吉など、記念館や開国の舞台となった寺などを巡ることができます。また6月には開国記念碑がある下田公園であじさい祭りが開催され、多くの観光客で賑わいます。電車を利用するなら伊豆急行の黒船電車が運行しています。

2019年8月最中旅
画像2:遊覧船サスケハナ
画像3:黒船見張り所跡

最中暦:6月17日
下田条約締結
日米和親条約に付属する13か条の付帯協定が結ばれた

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説明

最中と菓子舗

かわいい黒船ですが、3本マストと煙突、外輪を端的に表した形です。程よい甘さの粒餡で、刻んだ栗が主張しすぎず味に深みを与えています。後ろの黒い最中KUROMONAは炭入りの皮種に別包装の餡を自分ではさむタイプで、栗は入っていません。1個170円

ロロ黒船
静岡県下田市二丁目2-37 0558-22-5609 無休
店名(ろろくろふね)のとおり黒船とペリーをテーマにした和菓子がたくさんあって、お土産を買うのに迷います。大きくはないですが素敵な店舗で、季節毎にかわいい上生菓子も発売しています。龍馬像とお吉記念館がある宝福寺の近くで、駐車場あります。