名勝つりがねもなか:和歌山県御坊市

安珍清姫の道成寺

能や浄瑠璃などでお馴染みの道成寺は御坊市の隣、日高川町にあります。道成寺の駅から少し歩くとすぐに安珍清姫の伝説の舞台、道成寺です。熊野詣の際に宿を借りた美形の僧安珍は、その家の清姫に一目惚れされ、その場しのぎに帰りに寄ると約束をします。約束を反故にされ怒り狂った清姫は安珍を追い、蛇と化して日高川を渡り、安珍が隠れた道成寺の釣鐘に巻き付いて炎を吐いて安珍を焼き殺してしまいました。

430年後に二代目の釣鐘が寄進されましたが、秀吉に持ち去られ、今は鐘楼跡のみが残っています。道成寺から西へ少し歩くと御坊市に入りますが、そこには清姫を祀る塚があります。安珍を焼き殺したあと川に身を投げた清姫を引き上げ、葬って塚を立てたそうで、「じゃづか」と読みます。ところで清姫の出身地(田辺市中辺路町真砂)では、広く知られたものとは一部異なる話が伝わっています。それによると元々蛇身であった清姫の姿を安珍が見てしまい、驚いて逃げた安珍を追いかけたというものです。

安珍清姫の絵巻物を見ながら絵解き説法が行われている道成寺ですが、創建の背景には髪長姫の伝説があります。海底から引き揚げた観音像に祈ると、髪が無かった村長の娘に髪が生え、美しく成長して文武天皇の夫人となり、恩返しに道成寺が建てられたということです。御坊市には髪長姫の像があり、また、独立線路としては日本最短2.7kmの私鉄紀州鉄道が運行しています。

2023年11月最中旅
画像2:清姫を祀る蛇塚
画像3:道成寺境内の安珍塚

最中暦:4月27日
道成寺鐘供養会式
地元の中学生が大蛇を担ぎ、鐘を焼き尽くす場面を再現

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説明

最中と菓子舗

名勝の文字が浮かぶ釣鐘は平たい形で、程よい甘さの粒餡と厚めの求肥が入っています。包みの清姫らしき女性の横には淡いオレンジ色で道成寺銘菓と書かれ、足元には桔梗や萩が描かれています。1個160円

郷土銘菓処ふく田
和歌山県御坊市薗422 0738-22-2937 火曜定休(不定休)
紀州鉄道終点の西御坊駅から150mほど。梅や釣鐘、紀州鉄道など名産品や名物テーマの和菓子の他、バームクーヘンやカステラなどもあります。大正3年に手焼きせんべいの店として創業したそうです。駐車場は裏手にあります。