龍潭寺（りょうたんじ）は徳川将軍家の茶道指南役、小堀遠州の庭で有名ですが、2017年のNHK大河ドラマ「おんな城主直虎」に登場し、広く知られるようになりました。徳川四天王の筆頭で井伊の赤鬼と呼ばれた井伊直政の墓もここにあります。
行基が開創した臨済宗の寺で、本堂では左甚五郎作の龍や恙なしの彫刻、鴬張りの廊下などを見ることができます。本堂の屋根の上には井伊家の旗印である井桁のマークがあり、また前庭の白砂は浜名湖の形になっています。本堂内とその裏側にある小堀遠州の庭園は拝観料が必要ですが、一般の墓所の奥にある井伊家の墓所は無料で見ることができます。緑濃い境内には井伊家御霊屋や歴代住職の位牌を祀る開山堂、仁王門や本堂修復記念の鬼瓦などもあります。
龍潭寺南側の田んぼの中に瓦屋根の門と白壁に囲まれた井戸が祀られていますが、この井戸端に捨てられていた子が長じて井伊家の初代当主となったと伝えられています。井戸のある場所はかつては神社の境内だったのですが、明治の神仏分離令で神社は北西の天白磐座（てんぱくいわくら）遺跡の前に移転しました。その渭伊神社の10月の例大祭には井伊家の弓や矢筒などの実物を使って祭祀が行われるとのことです。
2018年5月最中旅
画像2：前庭から見た龍潭寺
画像3：天白磐座遺跡
最中暦：5月6日
龍潭寺開山忌
天平5年（733）に行基が開創した後、室町時代末期に禅宗として開山した黙宗瑞淵和尚の命日
大河ドラマに合わせて作られた最中は小豆餡と黄金餡の２種類です。皮種には井伊家旗印の井桁紋が。赤備えの鎧兜のパッケージの黄金餡は、粒がほぼ残る白餡に柚ペーストを混ぜたもので、小豆餡とともにとても甘いです。1個200円