たぬきもなか:滋賀県甲賀市

 

信楽たぬきと昭和天皇

1951年(昭和26年)、昭和天皇が信楽に行幸された際、信楽焼のたぬきに日の丸を持たせて並べ、盛大にお迎えしたのだそうです。これがニュースで取り上げられ、信楽たぬきは全国的に知られるようにになったのでした。

信楽の街は大きな陶器店がいくつも並び、それぞれの店先には巨大たぬきが看板代わりに立っています。他を抜くという意味の商売の縁起物として大福帳を持った伝統的な姿の他にも、現代風のかわいいたぬきもたくさんあります。店が多いせいか、各店には買い物客はあまりいませんが、カフェのような店やたぬきうどんの店には多くの観光客が集まっています。また信楽駅近くの信楽焼ミュージアムでは信楽焼の歴史紹介映像や名工の作品を無料で見られます。

信楽IC近くには聖武天皇の離宮として建てられた紫香楽宮跡があります。一旦は都と定めるも半年経たずに平城京へ戻ったそうで、今は社と礎石が静かな森の中に遺るのみです。信楽高原鐡道の紫香楽宮跡駅から徒歩で行ける距離です。

2024年9月最中旅
画像2:信楽焼の店
画像3:紫香楽宮跡

最中暦:11月8日
信楽たぬきの日
愛宕山陶器神社にて八相縁起祈願祭の神事が執り行われる

説明

最中と菓子舗

丸々とした信楽たぬきの皮種は近江産羽二重餅。つぶし気味で硬めの粒餡は十勝産の小豆。甜菜糖を使い甘さ控えめに炊かれた餡がたっぷり入っています。包み紙には日の丸を持ったたぬきが描かれており、注文時に餡を詰めてくれます。1個280円

菓子吉舟川
滋賀県甲賀市信楽町西494-4 0748-82-3110 水木定休
信楽駅入口から大通りの国道307号を西へ1km程を北側に回ってすぐの小さな店です。壁に描かれたたぬきの絵が目印。店の半分はおもちゃとラムネなどで、小さなカウンターに和菓子が並べられています。最中の他に、丁稚羊羹や季節のフルーツ大福があり、どれも甜菜糖が使われています。車は1台停められます。