てんぐ最中:神奈川県南足柄市

 

天狗が護る最乗寺

最乗寺は曹洞宗の寺で、開山したのは了庵慧明禅師ですが、その弟子の道了尊が近江から天狗となって飛んできて、岩を砕き谷を埋めて建設を手伝いました。やがて師匠の禅師がこの世を去ると、道了尊は寺を護る為に再び天狗に化身して山中に飛び去りました。そうして道了尊は永遠に寺の守護神となったとのことです。

大井松田のインターから南足柄へ向かう道は、曲がることなく最乗寺まで続いています。街を抜けるとまず仁王門が現れ、さらに杉木立の道を2kmほど行くと、道はそのまま最乗寺の駐車場へ入ります。総受付前の広場から本堂を過ぎると奥には天狗像が護る結界門があります。そのまた右奥には奉納された大きな高下駄の横に、白狐に乗り、幸運の蛇を従えた道了尊の天狗姿の像が立っています。道了尊天狗の嘴と狐の鼻先は、ご利益を求める人々が触るのか、つるつるに光っています。

南足柄市は天狗と金太郎が観光の二本柱となっており、道の駅足柄には天狗煎餅や道了尊餅、金太郎の名が付いた菓子類が数多く並び、地元産の食材を使った食事の種類も豊富です。ただ、最中は無いので直接店舗まで足を運んでください。

2022年4月最中旅
画像2:道了尊天狗像と高下駄
画像3:結界門の天狗像

最中暦:3月27日
了庵慧明禅師が没
禅師亡き後、弟子の道了尊が天狗となり寺の守護神となったと伝わる

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説明

最中と菓子舗

大天狗の顔を模った最中です。こがし種には小豆餡、紅白の皮種には栗入りの白餡が入っています。材料には塩の表示がないのですが、塩味を感じるつぶし気味の餡で甘さは控えめです。包みの「てんぐ」の文字が天狗の横顔になっています。1個120円

加藤屋菓子店
神奈川県南足柄市関本591-1ヴェルミ3 0465-74-0710 月曜定休
大雄山駅脇の並びの1階にあります。新宿中村屋の商品も扱っていて、看板にも中村屋の文字が併記してあります。建物を周った所に市営駐車場があるのですが、短時間の客は駅の送迎用スペースに駐車しているようです。