芦辺もなか:和歌山県和歌山市

 

葦辺をさして鶴鳴き渡る

和歌山城から南へ4kmほどのところに万葉の時代から人々を惹き付けてきた和歌浦地区があります。海沿いではないのに浦の字が付いており、昔は海だったことを示しています。

「若の浦に潮満ち来れば潟を無み 葦辺をさして鶴鳴き渡る」山部赤人の和歌です。御手洗池から海に至る川沿いのあしべ通りは美観地区になっており、和歌のプレートがいくつも掲げられています。紀州東照宮の和歌祭りに通るためにこの川に架けられたのが不老橋で、江戸時代には珍しい石橋です。歩いて渡ることができ、隣りの一般道には不老橋に似せたあしべ橋が架かっています。向かいには鹽竈神社と玉津島神社が並び、それぞれの裏手にはかつては島だったという鏡山と奠供山の松の緑と岩の崖が美しい対比を見せています。ここから南に向かって砂洲が伸びており、内側は穏やかな入り江、海側は和歌のとおり遠浅の海で片男波海水浴場がありす。

和歌山市と言えば紀州徳川家の居城和歌山城があります。天守が虎伏山(とらふすやま)に築かれたため虎伏城とも呼ばれる平山城です。国宝だった天守は和歌山大空襲で焼失し、今は鉄筋コンクリートで連立式天守が復元され、中は資料館になっています。二の丸と西の丸の間には復元された御橋廊下があり、西の丸には名勝西之丸庭園と松下幸之助の寄付で作られた茶室紅松庵もあります。

2023年11月最中旅
画像2:不老橋と鏡山
画像3:和歌山城の御橋廊下と天守

最中暦:5月中頃
和歌祭
紀州東照宮の大祭 和歌浦では時代絵巻行列が行われる

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説明

最中と菓子舗

芦辺を目指して飛んできた鶴でしょうか、店の商標が皮種になっています。粒・白・柚の三色餡の大きいサイズが有名なようですが、こちらのように単一餡の一般的なサイズもあります。皮種の香ばしさと程よい甘さの粒餡が調和した王道最中です。白餡は白い皮種で、手亡豆ではなく白小豆が使われています。1個150円+税 三色最中は1個370円+税

鶴屋忠彦本舗
和歌山県和歌山市十番丁101 073-431-0116 無休
城の北入口から駅に続く大通りを渡って1本裏に入ったところです。控えめな店構えですが、地元の人ならお使い物は有名店よりもこちらで買うと言われる老舗。和歌山城の茶室紅松庵はこの店の和菓子を使っているそうです。駐車場はありませんが、コインパーキングが少し先の道沿いにあります。