平磯もなか:兵庫県神戸市

 

平磯沖の海に建つ灯台

灯台と言ってもこの平磯灯台は海の中に建っています。正しくは平磯灯標といい、明石海峡手前の平磯沖1.1キロメートルにあり、暗礁が多いこの付近の船の安全を守っています。江戸時代から標柱としてあったそうで、明治26年(1893年)に鉄筋コンクリートの灯標となりました。下関海峡の灯標が撤去されてからは、現存する日本最古の海中コンクリートだそうです。

山陽本線の東垂水駅の南側の平磯緑地が一番近くに見られる場所で、垂水スポーツガーデン前の海沿いの遊歩道から眺められます。最中に描かれた灯標はすらりとしていますが、現在は国際ルールに沿って黄色と黒に塗られ、周囲に張り出し台のようなものが付いてポットのような形になっています。大阪湾の向こうには紀伊半島の肩のあたりがうっすらと見え、右を向けば明石海峡大橋が見えます。

英国の小説家の短編にこの平磯灯標がでてきます。「人間の絆」や「月と6ペンス」で有名なサマセット・モームの「困った時の友」で、仕事を探している知人に、泳いで灯標を回って戻ってきたら雇ってやるというくだりで登場します。人は見かけで判断できるかがテーマの話ですが、結末には驚かされます。現在出版されているものでは短編集「コスモポリタンズ」の中に収録されています。

2019年5月最中旅
画像2:平磯緑地から見た平磯灯標
画像3:新神戸駅裏手の布引の滝

最中暦:11月1日
平磯灯標初点灯
明治26年のこの日平磯灯標が稼働を開始した

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説明

最中と菓子舗

灯標と波が描かれた皮種はかなり薄く、気温や湿度の条件によっては餡がしっとりと染みてもちもちした食感になります。最中全体も薄い感じがしますが、程よい甘さの餡がたっぷり入っています。他に白い皮種のこし餡と桃色の皮種の柚餡があります。1個162円

杵屋総本店
兵庫県神戸市垂水区神田町4-7 078-707-2767 日曜定休
JR神戸線と山陽本線の垂水駅北口から1本北のローソンの角を入った細い道沿いで、昔ながらの雰囲気の老舗です。駅から徒歩で3分以内ですが、車は有料駐車場を利用することになります。