鬼もなか：鳥取県伯耆町

日本最古の鬼退治伝説

米子市内から10km余り南の伯耆町溝口には日本最古の鬼退治伝説があります。
紀元前３世紀のことです。鬼住山（きずみやま）に住む鬼兄弟の大牛蟹（おおうしがに）と乙牛蟹（おとうしがに）は、人をさらい食べ物を奪って村の人々を苦しめていました。そこで第七代孝霊天皇は鬼退治を決意。苦戦が続きましたが、村人が作ってくれた笹苞団子と、天津神のお告げで用意した大量の笹の葉のおかげで鬼兄弟を退治したのでした。

米子道を溝口インターで降り、出雲街道（国道181号）を南下すると、行く手の川向こうの丘に巨大な鬼が座っているのが見えます。小鬼たちの像が四隅を守る鬼守橋（きもりばし）を渡って左手の「おにっ子ランド」です。今は無料開放されていて、ローラー滑り台があるだけの公園になっています。閉鎖された鬼ミュージアムの上に座る巨大鬼は降参して手下となった大牛蟹でしょうか。都の北の守りを任された大牛蟹は古巣の鬼住山の方を向いて座っています。

鬼住山にはハイキングコースがあり、東側に大山が臨めます。おにっ子ランドの近くにはとっとり花回廊という日本最大級のフラワーパークもあります。

2018年10月最中旅
画像2：おにっ子ランドの巨大鬼
画像3：鬼守橋の小鬼たち

最中暦：2月8日
孝霊天皇崩御
鬼退治から128歳の崩御まで溝口に留まったと伝えられる